甘くて苦い人生に

しがないオタクの備忘録

キミのため ボクがいる 〜私のもんビバ運命論〜



【シンメ】
シンメトリーの略。
ステージの立ち位置がセンターを挟んで左右対称であること、あるいは左右対称に踊ること。




ジャニーズには先祖代々〝シンメ〟というものが存在します。


最近のJr.の中であればTravis Japan松倉海斗くんと松田元太くんによる『松松』や、なにわ男子の藤原丈一郎くんと大橋和也くんによる『丈橋』などは多くの人がご存知なんじゃないでしょうか?

グループ結成をきっかけにシンメとなることもありますが、主に〝長い間同じ括りで活動してきた2人組〟を現すことが多いかもしれません。



ライブで立ち位置が左右対称であるだけではなく、なにかと2人1組で物事を考えられるような存在。

今回は、そんな代々受け継がれているシンメという制度が生み出した奇跡の産物、『もんビバ』のお話をしようと思います。





お察しかとは思いますが、#Aぇのオハコ こじけん感謝電話回を見たせいです。何卒。










もんビバとは、



かわいい



関西ジャニーズJr.内のユニットAぇ! groupのメンバーである正門良規くんと小島健くんの愛称。正門くんの〝門〟とこじけんの持ちギャグ(?)である〝ビバ〟を掛け合わせたもの。命名は誰だか知らんが本人たちも認知済)



グループ結成以前から、それぞれがギターとキーボードを担当してライブでバンド曲を披露したり他メンバーのバックバンドに徹することも多かった正門くんとこじけん。

退所やメンバーチェンジなどでコロコロと変わっていくバンド体制の中でも、全く揺るがない地位を獲得していたのがこの2人です。







もんビバだけ衣装違うのマジで2人の世界って感じがするよね(?)




関西ジャニーズJr.が主演の映画『お笑いスター誕生!』では主人公の後輩コンビを2人で演じることも。マジでバカ可愛いから見てほしい


その頃のアイドル誌などを見ると固定メンバーではなくいろいろな組み合わせ(メイン、Funkyに属さないごちゃ混ぜ層)に配置される、いわゆる〝浮き〟の状態にあったことが窺えます。謎にフレッシュメンバーに混ざってるやつとかよく見る。



2018年の夏に大阪松竹座で行われた少年たちの舞台では大吾くん、丈橋に加わってオリジナル曲『Midnight Devil』を披露。

新ユニットなんじゃないか?みたいな憶測が飛び交っていましたが、その2ヶ月後になにわ男子が結成されこの5人組は伝説となりました。


同年11月に『映画 少年たち』の主要キャストが発表されると、るたこじ大吾に並んで何故か佇んでいるもんビバ(突然の大出世)(Happyの伏線回収)。

その映画公開を前にしてAぇ! groupが結成され、正門くんとこじけんは正式に同じユニットのメンバーになり現在に至ります。




まあこんな感じでだらだら書き連ねてしまいましたが、簡単に言えば周りの環境がどんなに変化しようと2人はずっと同じ場所で活動を共にしてきたのです。






2人の歴史はこのへんにしといて、本題。


タイトルにもつけたように、もんビバは〝運命的なパートナー〟であると感じることが多々あります。それをいくつかのポイントに分けて、私なりに紐解いてみました。






(1)共通点が皆無



(語弊)


シンメのほとんどは性格が似てたり、身長が近かったり(パフォーマンスの見栄えの考慮も兼ねて)、年齢や歴が同じだったりなど何かしらの共通点があることが多いです。

しかし、もんビバは何をとってもまったく掠りません。


性格はとてもじゃないけど似てると思えないし、身長も約10cm違う。正門くんがこじけんの1年先輩で3歳年上なので同期でもなければ同い年でもないのです。



ジャニーズに多く存在するシンメの中で〝事務所に入っていない状態で出会ったとしても友達にならないランキング〟(何それ)を開催したら上位に食い込むんじゃないかな。


ジャニーズに入っても、バンドメンバーが結成されてなかったら同じ括りにもいなかったんだろうなと思います。






(2)バランス



先ほど述べましたが、彼らはいわば正反対の人間です。

ですが、凹と凸のように正反対でありつつもぴったり合わさるタイプ。2人の間には特有の空気が流れていて、何だかんだで相性がいいのです。



まず、お互いに干渉しない。


干渉してほしいとも別に思ってない、という感じです。


こじけんが話題の中心にいる時に正門くんはどっか遠くでゲラゲラ笑ってるだけだし、正門くんが喋ってる時にこじけんが入ってくることはまずない。正門くんのコメントで全然笑わんしな(オイ)。

あくまでも私の推測ですが、こじけんは正門くんに対して強靭なスルースキルを持っているような気がします。




なのに、お互いのことをめちゃくちゃよく分かっている。


正門くんがポンコツを発揮したらこじけんはちゃんとツッコみに回るし、こじけんが暴れたら正門くんがツッコむ、という双方向の関係性が出来ているのが本当に凄いと感じるんです。



正門くんのたまに出る突拍子もない言動はユニット結成後からメンバーがイジってくれるようになりましたが、それを何年も1人で受け止め続けてきたこじけんめちゃくちゃ強くないですか?(笑)

多分、〝仕事中の正門くんの扱い方〟に世界一慣れてるのがこじけんなのではないでしょうか。



また、対こじけんの扱いに関しては正門くんの聞き上手がとても大きく影響していると思います。


感謝電話の動画で如実に表れていますが、こじけんが言葉に詰まったり何か気持ちを表現しようとするときに〝ずっと待ってる〟んですよ。

こじけんの言葉を聞いて絶妙〜〜〜なタイミングで相槌うって、たまに言葉を復唱して、こじけんに寄り添っているんです。


お互いの相手に対する接し方が居心地いいからこんなにずっと一緒にいられるんじゃないかなと思ったりしました。





のくせしてめちゃくちゃ当たりが強い。








(3)〝仕事仲間〟という意識



この人たち、冗談抜きで本当に友達感がない。仲良しこよしという言葉とはかけ離れた関係性にあります。


これみよがしにイチャイチャしないしライブでもほとんど絡まない。自分の立ち位置で自分の役割を淡々とこなすのみなのです。

普段からめちゃくちゃ会話をする訳ではなく、ツアー中にホテルで同室になった際は「ベッドどっち使う?」しか話してない、なんてエピソードもあります。



分かりやすいのがプライベートで過ごす相手。

ブログや雑誌等を読むと正門くんは主に西畑・大橋の2人と仲が良いのに対して、こじけんは年下とたくさん絡んだり大晴や福井くんなどの同世代と一緒にいることが多いです。




ただし、決して仲が悪いわけではありません。


もんビバを見る上で一番やばいのが仕事をする上でお互いを必要不可欠と思っているところなのです。これぞシンメの醍醐味〜〜〜〜〜〜


〝辞めるとしたらここや〟ってタイミングを探ってちゃってたんですよね。でも冷静になったときによぎったのは『俺が辞めたら、こじけん(小島)どうすんねや』ってことやったんです。
- 週刊ザテレビジョン『令和Jr.維新 西の陣』2019年10月25日号

去年末の正門くんのインタビュー。


これを読んだとき「この人たちすげえな」としか思えなかった。全面降伏。



辞めようと思ったときにこじけんが思い浮かぶ。全割合を占めているわけではないとはいえ、〝アイドルを続ける理由〟の上位に彼が含まれているという事実に胸がいっぱいになりました。

多分正門くんにはこじけんと離れる未来なんて見えてなかったし、今も同じ道を進むことしか考えていないんだろうと思います。




逆にこじけん発信の話でいうと、正門担の私にとって心に残っているエピソードの一つがこれ。


ボクは正門くんからふたつの幸せをもらいました。ひとつは『滝沢歌舞伎』が決まった事。もうひとつはそのことで正門くんから〝決まったよ〟って報告メールが来たこと!
- 『POTATO』2018年6月号

ハァ〜〜〜〜〜〜2人まとめて幸せになってくれよ......



正門くんにお仕事が決まると一番喜んでくれるのがこじけんという印象。喜んでくれるのもそうだし、口に出してちゃんとお祝いしてくれる。



この前の島動画でぽろっと「(スマホで正門くんの)名前『さめじ』で登録しててさ〜」って言ってたんです。

さめじというのは正門くんが朝ドラに出演した際の役名『鮫島』からとっているものなんですけど、こじけんって正門くんの朝ドラ出演に絡むのめちゃくちゃ大好きなんですよね(笑)



この子は本気で正門くんを誇りに思ってくれてるんだなあ、と。

極端に言えば、〝正門くんの仕事は自分の仕事〟くらいの感じ(思いがけずジャイアン鮫島の伏線回収でめちゃくちゃ恥ずかしい)。





もう一つ、とても印象に残っているのがこの話です。


ホンマに泣きそうになった時があって。まっさん(正門)が「空言オーケストラ」で「結局 僕らは夢を追いかけた」って歌うところ。俺、実際にまっさんと一緒に追いかけてきたから。ずっと一緒におったから...!
- 『TVガイド』2020年2月7日号

これだけは、この先何があっても語り継ごうと思う。

この時、Aぇ! group6人で対談してんのに2人だけ泣き出してるんですよ


一緒に活動していた子がどんどん抜けていってしまっても、2人で必死にしがみついて乗り越えてきたのかな。本当にお互いをギリギリのところで支え合っていたんだと思います。



晶哉が辞めようか悩んでいた時も「今、俺らが離れたらアカンやろ」と2人で引き戻し、晶哉とこれからの話をする時はサンボマスターの『できっこないを やらなくちゃ』を爆音で流して3人だけの世界を作って。


守るべきものを必死に守ってきた結果が今に繋がっているのです。




今年の春松竹の『NOT FINALE』で正門くんとこじけんが松竹座の0番を割ってシンメの立ち位置に立った時、私めちゃくちゃ号泣してしまいました。

2人が一緒に進んできた道は間違ってなかったし、これからも同じ道を進んでいくんだ、と。





ISLAND TVの企画で正門くんがこじけんにかけた言葉


「ずっと同じ仕事していこう」


この一言が全てを物語っているんじゃないかと思います。







結論



正門くんとこじけんが出会ったのは、必然だったんだと思っています。きっと出会うべくして出会ったんです。



だけど、今の関係性になれたのは2人の今まで歩んできた道だったり、経験だったり、あまりにも似ていない性格だったり、いろんな偶然が重なったからに過ぎません。

こうして2人が約10年のアイドル人生の途中で出会って共に時間を過ごし、同じユニットで同じ目標に向かっていることは奇跡に違いないと思います。



私はもんビバを『必然が起こした奇跡』と呼びたい。





正門くんがいたから、今のこじけんがいる。

こじけんがいたから、今の正門くんがいる。



お互いが、お互いのために存在しているのです。




これからAぇ! groupのメンバーと進む先が、2人にとってキラキラ輝ける長い一本道でありますように。






Don't ever give it up!